No.25000338 Treeforms
シェフレラ アルボリコーラ Schefflera arboricola
中国・ベトナム・ラオス 原産
level 85 rank B size XL/ 26cm lowpot / H130cm W100cm(全体) H120cm W100cm (植物のみ)
単にシェフレラと略称で呼んでいますが、シェフレラ アルボリコーラ(Schefflera arboricola)です。
パキラをパキラ グラブラ(Pachira glabra)と呼ばないのとおんなじ感じでして、八丈島の防風林に古くから使われている植物です。
若かりし頃、当時はシェフレラの事はカポック(Ceiba pentandra)と間違われて呼ばれていて、なんだ。カポックか。だったのですが、初めて八丈島に行った際、彼方此方に生える美しいシェフレラの優美さに惹かれました。
何故か?園芸流通乏しく、丸葉のホンコンカポック(Schefflera arboricola ''Hong Kong'')の支柱立てての仕立ての鉢の流通が主流だった頃なので、葉柄の長いこのシェフレラは、ただの原種の二流品扱いで、稀に原木を鉢に数本おっ立てて葉をふかしたものが、八丈島から出荷が有った程度の植物でした。
何故?こんなに優美で素晴らしいのに。。ってトコロからが園芸です。
数メートルのあの。優雅な姿を侭に鉢に取り込みたい。。。。
元々の元々。戦後頃、八丈島の某議員先生が旅行した際にひと枝を八丈島へ持ち帰りに庭に植えたのが日本のシェフレラの始まりとされます。
その後、政治選挙運動代わりに、『この樹は島の暴風にも潮風にも寒さにも強いから防風林に植えときなさい。』と。枝を配り、普及させていくのですが、本当にその通りの植物で、八丈島の各所で広く見られます。
一時は園芸流通も60年程前には盛んだったようですが、その後、導入された丸葉のホンコンカポックの方が人気が高かったらしく、園芸流通は廃れました。 以前モンステラ デリシオサ コンパクタにも書きましたが、やはり、つくり易く、仕立てやすく、ってのは、生産効率よく、出荷し易い為、その侭に流行って廃るようです。
で、八丈島でシェフレラと向き合う当初、僕のイメージなど、言うことなど、誰にも聞いても貰えず、僕とシェフレラとの深く険しい道のりが始まるのですが、数年後、苦肉にも、K先生が谷間の大木に登って、取り木して下ろすところから、八丈島空中園芸がスタートしました。
始めた頃は、なかなか思う通りに行かず、陰枝の美しく繊細な枝先は枯れるし、枝先の先は数メートル横に伸びた木の上の局地での取り木なので難儀し、サイズ感も取り木の位置もバラバラでした。
その後、数を重ねて、適季も分かって来て、下ろしてから、つくりこみ直す方法で、だんだんと順化させて、10年、15年、20年。。。やっと。イメージの生産確立が出来る様になりました。
勿論の事、資源は限られているので、現在では当時から畑に植え始めた若木から取り木に至るまで達するところ迄来ました。
園芸はスグに組み立てて即興ではつくれません。
近年は八丈島でもビジネス優先で、売れるとなると、資源の無駄使いの如く、山掘りと変わらぬ、『イイトコロドリだけの断片キリトリ』の即興仕立てが、目立つ様になってしまい、とても残念です。
今回紹介する株も一度は枯れ下がり、生死を彷徨い、気根を出して生きながらえ、ソコからじっくりと仕立て直してつくって来た株です。
生命力に満ち溢れた姿は、即興ではつくる事は出来ません。
僕の若き日にイメージしてた姿そのモノは、目の前に存在します。
何千本とシェフレラの樹に向き合って来て、『こんな薪にもならない樹のボッコ』と揶揄されてバカにされ続けて来ましたが、やっぱり僕には特別な樹です。
僕の古き良き友の晩年のTさんに性質を教わり倣い。シェフレラひとつが園芸種として四半世紀で確立出来た事は僕の園芸人生の中でも大きな通過点です。
お時間の許す方は是非八丈島へ。なかなか行けないので、行けない方は高輪ゲートウェイ駅の駅ビルの高層階レストラン街に僕のイメージ通りの極物を幾つか仕立てて納品させてもらっていますので、是非とも拝みに行ってあげてください。
究極のSpecial Plants です。
送料 着払い対応
販売エリア 日本全国
入札期間 2025/11/27（木）20:00 〜 2025/11/30（日）22:10
終了
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